「債務整理」に関するQ&A
ホスト、キャバクラ通いで借金をしてしまった場合、債務整理できますか?
1 ホスト、キャバクラ通いで借金をする人は多い
ホストやキャバクラにのめり込んで、あっという間に全財産を使い果たしてしまう人は少なくありません。
友人や同僚に誘われて軽い気持ちで来店した、初回料金は比較的安く済んでも、気が付けば一晩で数十万~100万、場合によってはそれ以上使ってしまうようになるのです。
人によっては2~3年の間に数千万円を投じてしまうこともあり、破産者は後を絶たず、近年では社会問題としてもクローズアップされています。
とは言え、一晩で何十万~何百万もの支払をするのは、余程の資産家でなければそうそう続くものではありません。
払えない時点で通うのを止めればまだ良いのですが、相手との関係を切りたくない一心で、その後は借金をしてでも通うようになります。
一晩で何百万も飛んでいくこともあるのに、不思議と危機感を持たない傾向にあるのもホスト、キャバクラの特徴です。
相手に好意を抱いていると、振り向いてもらいたい一心で店に通い、いつしかそれが生活の中心になり、金銭感覚もマヒしていきます。
その調子で支払いを続けていれば、あっという間に多重債務に陥ってしまいます。
2 借金を返せないとどうなる?
借金までしてホストやキャバクラに通うと、以下のような悪影響が生じます。
・日々の返済に追われ、生活費にも事欠くようになる
・多重債務状態で余裕がなく、周囲との人付き合いが疎かになり人間関係が崩れる
・支払いのために仕事を掛け持ちしたり風俗店で働き始めたりして身体にも影響が出る
・借金返済の督促が厳しくなり、精神的に大きな負担になる
・借金の滞納が続けば法的措置を取られ、裁判所から財産を差し押さえられる
3 ホスト・キャバクラの借金が返せない場合の対処法
ホストやキャバクラ通いで借金が返せなくなった場合、その金額は多大なものになっているでしょう。
自力での返済は難しいケースがほとんどですので、ホスト、キャバクラの借金を解決するならば債務整理に踏み切りましょう。
巨額の借金を無理な掛け持ちで返そうと思ったら、最終的には心身ともにボロボロになってしまいます。
それよりも、債務整理で返済可能な額まで減免してもらう方がはるかに現実的ですし、いち早く生活を再建することもできます。
債務整理=破産と思われがちですが、それだけではありません。
債務整理には主に3つの制度があり、自分にぴったりの手続き方法を選ぶことになります。
任意整理
債権者(お金を貸した企業)との間で返済計画を再交渉する制度です。
裁判所を介さずに手続きできるため、迅速にかつ安価に手続きが終わります。
将来の利息をカットしてもらい、残りの借金を3~5年かけて返済する合意ができるケースが多いです。
個人再生
借金を元本から大幅に減額する制度です。
裁判所に再生計画を認可してもらえれば、借金を1/5程度まで減らした上で原則3年の分割払いをすることができます。
手続きは複雑で時間・費用も多くかかりますが、マイホームなどの財産を手元に残せます。
自己破産
裁判所の許可を得た上で借金を全額免除する制度です。
自宅などの不動産、査定額の高い車など、高価な財産は没収されて債権者に配当されます。
なお、99万円までの現金や生活必需品は手元に残せるため、路頭に迷うようなことはありません。
自己破産には「免責不許可事由」があり、ホスト・キャバクラ通いなどの娯楽・浪費で作った借金について裁判所に厳しい目で見られてしまいます。
しかし、裁判官にしっかりと反省の気持ちを示し、ホスト・キャバクラ通いをやめて生活を改めることができれば裁判所の裁量免責を受けられる可能性があります。
なお、ホストやキャバクラで債務整理をしたら、いずれの手続きであってもその後は絶対にお店に通わない、相手からの連絡には出ないことが大事です。
依存症に陥っている自覚がある場合は、家族、友人にも協力してもらい、今後は物理的に通えないような環境に身を置くことも有効です。
実家に帰る、夜の時間は人と一緒に過ごすなど、対策を立てることをおすすめします。
また、必要であればクリニックの受診も検討してみましょう。
依存症を扱っている病院を受診すると、適切なアドバイスをもらうことができます。
4 娯楽・浪費による借金の解決も弁護士へ
ホスト、キャバクラ通いで借金が膨れ上がった場合、無理して自力で支払おうとするのではなく、債務整理をすることを検討しましょう。
当法人は、免責不許可事由に該当してしまった方々の債務整理の実績も豊富にありますので、お困りのことがあればどうぞ一度お越しください。
債務整理のご相談は原則無料ですので、弁護士と一緒に今後の事を考えていきましょう。
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